エンベデッドシステムスペシャリスト合格体験記と勉強法まとめ

※「H29春の問題の所感」を追記しました(H29.7.30)
※「おすすめの対策本について」を追記しました(H29.11.05)

こんにちわ。あんみつです。

今日は、平成29年春に合格したエンベデッドシステムスペシャリストに関してブログにしたためます。

私自身、本資格を受けるにあたってネットで情報を探したのですが、
あまり見当たらず、苦戦しました。
本記事がこれから受験を検討されている方のお役に立てば幸いです。

エンベデッドシステムスペシャリストとは

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構が推進する各種情報処理試験(国家資格)の一つで、エンベデッドシステムスペシャリストの位置づけは高度試験にあたります。

詳細は公式HPをご覧ください。

午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱと4種類の試験を一日ぶっ通しでやります。

試験日

情報処理試験は毎年春(4月中旬)と秋(10月中旬)にありますが、
エンベデッドは春のみ開催です。

つまり、年に一回の一発勝負です!勘違いのないように注意してください。

出題範囲と形式

午前Ⅰ︰
選択式(4択)。30問/50分。
技術系、管理系、事業戦略系と広く浅く出題されます。

午前Ⅱ︰
選択式(4択)。25問/40分。
技術系のみ、特に組み込みに特化した問題が狭く深く出題されます。

午後Ⅰ︰
記述式。大問2問/1時間半。
一問目が共通で二問目をソフトウェア設計/ハードウェア設計で選べます。

午後Ⅱ︰
記述式。大問1問/2時間。
一問のみじっくり。ハードウェア設計/ソフトウェア設計で選べます。

いずれも共通で、100点満点中60点以上取れば合格となります。

つまり、午前Ⅰ:18問、午前Ⅱ:15問以上で合格となります。
午後は記述式のため、大問、小問の問題数から自己採点時に大体の点数は予想できるものの、
問題によって配点も異なるので一概に何問取れれば合格という基準はありません。

勉強方針

私は以下のような勉強法で(ぎりぎりですが)合格できました。

午前対策

まず過去問!

もう一回書きます。

とにもかくにも過去問!です。

午前Ⅰ、Ⅱともにどのくらい解けるかまずは現状把握をしました。

私の場合は、午前Ⅰはセーフ(正答率8割)、午後Ⅱはマズイ(正答率5割)、とわかりましたので、午前Ⅱを集中的に勉強するようにしました。

ただ、安全圏とはいえ、たった1回の過去問を全面的に信用して午前Ⅰをゼロ勉強で挑むのは怖かったので、対策本に載っていた出題範囲のうち午前ⅠとⅡでテーマがかぶる部分(=技術系)を集中的に勉強しました。

具体的に行ったことは、対策本の解説を読むことと、過去問の繰り返しです。

ここで、これまでのIT技術者としてのご自身のキャリアが組み込み特化型の方で、午前Ⅱが得意であれば、午前Ⅰを中心に幅広く対策することが良いと思います。

午後対策

前述の通りソフトウェア設計 or ハードウェア設計の問題選択がありますので、まずはソフトウェアで行くかハードウェアで行くか事前に決めておくことが第一です。

私はこれまでの業務領域が100%ソフトウェアの人間ですので、
迷わずソフトウェアと決めていました。
※以降はソフトウェア選択を前提に記載しています。

こちらも、勉強したことといえば過去問です。

ただ、午前メインだったのでそこまで力は注ぎませんでした。

ソフトウェア選択者は、RTOSやタスク関連の知識をつけておくとよいです。
状態遷移図、シーケンス図、ブロック図、フローチャート、メッセージ(イベント)などです。

大ざっぱな当日までのスゲジュールは以下のようなイメージでした。

2016年12月 対策本購入、読み進める
2017年1月   午前、午後の過去問実施
2017年2月   午前対策(対策本読み進め+過去問繰り返し)
2017年3月   午前対策+午後対策
2017年4月   本番

おすすめの対策本について

私が実際に購入した対策本は以下です。やっぱり合格に向けて最低1冊は必要だと思います。

こちらは午前と午後の知識と過去問解説がバランスよく補完されているので、使いやすかったです。

 

私は知識集も揃っている上記を選択したので買いませんでしたが、以下のような対策本もあります。

上の「情報処理教科書」の方は午後Ⅰが3期分、午後Ⅱが2期分の掲載に対して、こちらは過去問解説のみに特化しており、午前Ⅰ、Ⅱと午後Ⅰ、Ⅱすべて3期分収録されているのが特徴ですね。

対策本は合格に向けての手段なので、買って満足しないように自分に合ったものを買えばそれが正解だと思います。

結果

午前Ⅰ 70
午前Ⅱ 70
午後Ⅰ 60
午後Ⅱ 65

で合格しました!

過去2回は午前で落ちてるので、ドキドキでした。。。

ちなみに自己採点で午前合格はほぼ分かっていたのですが、
午後Ⅰは70点、午後Ⅱは50点くらいかな、、、と思っており、
半分諦め、もう半分は部分点に期待していました。

(午後は記述式で配点も未公開のため、自己採点の精度は下がります。
よって、本番中も、終わってからも、ダメそうでも希望を捨てずに粘ることが大切です!)

やはり午前は過去問の正答率より若干下がっていたので、
少なくとも過去問で安全圏の正答率(感覚的には75点以上)取れるようになっておくと、
午前で足切りされることはほぼ無いとみてよいと思います。

H29春の問題の所感

H29春の試験について実際に本番で解いてみて感じたことを記しておきます。
過去問はIPAの公式サイトからダウンロードできますので、
お持ちでない方はそちらを参照ください。

午前Ⅰ:

過去問比率が思ったよりも少なく感じました。正直、想像よりも苦戦しました。

苦手な暗号方式(公開鍵、秘密鍵)が2問出たのが印象に残っています…

序盤に計算問題が集中しているので時間半分が過ぎても10問程度しか解けておらず非常に焦りましたが、
中盤~終盤にかけて管理系・戦略系の知識を問う問題となっていったためぎりぎりでリカバリーできました。

私は1から順に解いていきましたが、
計算は後に回すなど時間配分を考慮した作戦を練っておくと良いと思います。

午前Ⅱ:

過去問からそのままの出題が多かったです。

内容は組み込みに特化した小難しいものが多いのですが、
覚えてしまえばよい類の問題ばかりですので、
ひたすら過去問をやれば正答率は上がっていくと思います。

午後Ⅰ:

問1は観光案内用ロボットの設計に関する開発。

つまりは今流行りのペッパーの開発!?ということで私は本番中も楽しく取り組めました。

タスク制御に関する出題が基本ですが、結果的に最後は計算させる問題が多かったです。

せっかく構成を把握した上で解答して、計算間違いはとってももったいない…ので、
午後の計算問題については最低1度は見直しをおススメします。

私は最後の最後パーセントの計算で100分の1するのを忘れて1設問落としていました…

問2(ソフトウェア)はカメラ付き防犯灯の制御に関する問題。

「現状の構成に対して、仕様追加する場合はどのタスクにどういう処理を入れたらよいか?」
といった創造的な設計観点の出題もありました。

午後Ⅱ:

問2(ソフトウェア)は複数の駐輪場を管理するシステム設計に関する問題。

サーバ側の管理と、駐輪場のラックや精算機との連動もあり、
比較的幅広くシステム全体を見るスキルが問われているのだと思われます(多分)。

なにせこの1問のみで2時間という長丁場ですので、
いかに集中力を維持するかが最大のカギです。

構成の説明だけで9ページもありますので全部細かく読んでいたらそれだけで1時間は経ってしまう量です。

私は、ななめ読みで大事そうなところだけアンダーラインを引いていき、あとで設問を読みながら詳細を理解していくという手法を取りました。

イメージ的には、中学や高校の国語のテストをやっている感覚でした。

設問自体は、午後Ⅰ同様、タスク制御や仕様追加時にどうするか、といった問題が主ですが、
管理サーバが絡むのでメッセージ応答待ちなど少し状況が複雑になる点を押さえられるかが重要だと思います。

状態遷移図、シーケンス図に慣れておくと良いです。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
私がおすすめする勉強方法の詳細などはまた別の機会に投稿したいと思います。
これから受験する方にとってひとつでも参考になれば幸いです!


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